決算日は月末でなければいけないのか。10日とか20日を決算日とした場合何か問題があるか。
税務上の問題はない。だが、月末以外の日を決算日とすると会計処理が煩雑になる。特別の理由がないのであれば、月末を決算日とするのが望ましい。
月末以外の日を決算日としたケースとしては、次のような例がある。
事例1 | 大口取引先に対する請求の締め日が20日だから、決算日を20日にしたケース。 |
事例2 | フランチャイズ店を経営している会社が、フランチャイズ本部の棚卸しが15日に行なわれるので、決算日 を15日にしたケース。 |
事例3 | 司法書士に会社の設立を依頼したが、会社設立の日が5月7日だったので、司法書士が決算日を丁度 1年後の5月6日にしたケース。 |
上記のいずれをとっても、月末以外の日を決算日とする必然性があるわけではない。
事例1・事例2
合理的なようであるが、一つの大口取引先が取引先の全てではない。月末を決算日にすると決算の際、請求を締めた後の売上を計上することになるので煩雑なようであるが、これはどの会社でも通常やっていることである。
事例3
論外である。
実際に月末以外の日を決算日にすると、様々な事務上の煩雑さが生じることがわかる。 このような場合は、よほどの理由がないかぎり、事業年度を月末に変更することが望ましい。
2012.1.15